気がつけば11月に突入し朝夕は肌寒い日も多くなってきました。
北アルプスなどの高所ではすでに積雪しているみたいですね。
2025年も残り2ヶ月ないのか・・・。びっくり。ぼーっと生きてたらいけませんね。
というわけで、今回は夏に撮ったスナップの話です。
『SONY α7rⅤ』と『FUJIFILM X-T5』を持って街スナップ
2025年、夏の話なのですが『SONY α7rⅤ』と『FUJIFILM X-T5』を持って長崎の市街地に街スナップを撮りに行きました。夏になると街スナップが撮りたくなります。
あの日は暑かったなぁ〜。
今回の記事では前半はその時撮った写真のゆる〜い解説やカメラ設定、現像方法などを載せ、後半ではそれぞれのカメラについて感じたことなどを書きたいと思います。
記事を書いてたら写真がめっちゃ多くなってしまって長いので、「お前の写真なんて見たかねぇんだよ!とにかく機材の話だけ聞かせろよ!」と、いう方は目次から飛んでください。
でもよかったら見てね。
※現像方法についてはJPEGのものとRAWから現像したものがあります。JPEGについては撮ってだしのものもあれば露出やハイライト、シャドウ、トリミングや水平出しなどを行ったものがありますが色味が大きく変わるようなことはしておらず整える程度の微調整ですのでキャプションにはまとめて『JPEG』としています。
RAW現像についてはLightroomを使って現像しています。Lightroom内にあるそれぞれの機種のカラープロファイルを当ててシャドウ持ち上げたりハイライト下げたりざっくりしたことを行っただけで、マスク切って細かくとか作品づくりのようなことはやっていません。そしてRAWデータはシャープネスやノイズ処理を行わないとJEPGより描写が甘くなりノイズも多くなるのですが、今回はそのまま何もやっていません。
「このカメラで撮ったらコイツの場合こんな感じに撮れんのね」ってな感じでそれぞれのカメラについて気になっている方に少しでも参考になれば幸いです。
2025年 長崎の街スナップ
まずはα7rⅤとX-T5で同じ場面をJPEGで撮り比べてみたのでその写真をどうぞ。
α7rⅤとX-T5 夏の撮り比べ

SS1/500 F6.4 ISO125 JPEG

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG

SS1/8000 F1.4 ISO125 JPEG

SS1/8000 F2.5 ISO250 JPEG

SS1/500 F6.4 ISO125 JPEG

SS1/1000 F6.3 ISO125 JPEG
以上の3枚の写真は同じ日、同じ時間帯にα7rⅤとX-T5で撮った写真です。α7rⅤのカラー設定は『ST』、X-T5は『リアラエース』です。
まあレンズの焦点距離が違うし色の設定を変えれば雰囲気もガラリと変わるので、
「これで何がわかるんじゃい!」
と言う方もいらっしゃるかと思うのですが、何かの参考になれば嬉しいです。
どちらも日中のスナップでは画質は非常にいいです。なんの文句もありません。
個人的には街スナップの場合、X-T5の『リアラエース』の色味はとても好きです。
FUJIFILM X-T5で撮った夏スナップ

SS1/800 F6.4 ISO125 JPEG
まずはX-T5で撮り歩きました。
ここは『出島ワーフ』という場所で、港に飲食店が並んでいます。
田舎者の私にとってはオシャレに見える場所で好きなんですよね。シンボリックなオレンジの建物を撮りました。
X-T5のリアラエースはちょっとくすんだカッコいい色味なので街スナップに合うと思うのですが、どうでしょう?

SS1/ F6.4 ISO125 JPEG
そこにあった金属でできた椅子とテーブル。夏は熱くて冬は冷たそうですね。
金属なのでクールな感じかなと思ったら椅子に男の子と女の子の顔が書いてあります。
周りに置いてある椅子の赤の色味がいいでしょ?

SS1/640 F6.4 ISO200 JPEG
夏といえばやっぱり日傘ですよ。ビアガーデンと日傘で夏であることは伝わるでしょ?
ただこの日は平日とはいえ夕方近くの時間だったのですが驚くほど人が少なかったです。ちょっと心配になるほどでした。
でもね、人が少なかった理由はしばらく後にわかりました。

SS1/640 F6.4 ISO250 JPEG
街に似合うオシャレな方が通ったのでパシャリ。
オシャレな人って年齢にあった服を上手に着こなしていくと思うのですが、私は40半ばのバリバリのおじさんなわけですが貫禄ゼロなまま歳をとってしまったので難しいですね。若い方の服は当然似合わないし。
とりあえず街で不信感がでないように清潔感だけは気をつけて服を選ぶようにしています。

SS1/640 F5.6 ISO125 JPEG
ここは水辺の森公園。多くの方が思い思いの時を過ごす、地方ではなかなかめずらしい公園です。ここの雰囲気、好きなんですよね。
この日は外国人の方が多かったです。私が住んでる田舎でも観光客ではなく働きに日本に来ている外国人の方をよく見るようになりました。もしかしたら皆さんの職場にもいらっしゃるかもしれませんね。
時代と共に見える景色は大きく変わっていきます。
個人的には写真の大きな役割として、その瞬間を残すことができる、記録としての価値って大きいと思うんです。昔の街のスナップ写真とかそれだけで見てて楽しいじゃないですか。
AIで何でもできるようになってきて、写真も映像も何がほんとで何がフェイクなのかわからなくなる時代はすぐそこだと感じます。
表現は人それぞれ自由でいいと思いますが、そこに『嘘』だけはないようになったらいいですよね。
100年後に見た人が安心して楽しめるように・・・。

SS1/640 F5.6 ISO250 JPEG
ここで調子に乗って自撮りですよ。写真撮る奴あるある。
でもね、人は時間の流れに乗って歳をとります。例外なく誰でも。
今が一番若いんだから、恥ずかしがらずに撮っときましょうよ。
・・で、緑がキレイでしょ?

SS1/640 F5.6 ISO160 JPEG
ここに来ると何故か撮っちゃうこの場所。
言葉では言い表せない何かがここにはある・・・。

SS1/800 F5.6 ISO200 JPEG
後ろにあるレンガの建物がカッコよかったので何か通ってくれないかなと待っていたら運よくオシャレなバイクが来てくれました。その時手前にたまたま英語表記のタクシーが!
なかなか異国感がある写真でいいでしょ?そんなことない?
この写真のこだわりとして、あくまで車とバイクは走行中であることを表現するために微妙にブレるよう、SS1/800に設定したところです。バッチリハマりまし・・・・嘘です。
ほんとは止めたかった(涙)。車とかバイクってSS1/800では止まんないのね・・・。
この写真で思ったのは、絞りF5.6でバイクと車の間にある柱と背景の建物は被写界深度に収まってるんですよ。なのでシャッタースピードもう少し早くしていたら手前の車は分かりませんがバイクにはピントが来てたはずなんですよね。
おそらくフルサイズではF5.6だと若干どこかボケると思うので、この辺りはセンサーサイズが小さいAPS-C機の利点ですね。

SS1/800 F5.6 ISO250 JPEG

SS1/3200 F5.6 ISO200 JPEG

SS1/640 F5.6 ISO125 JPEG
縦写真3連発。縦ににょーんと伸びたものを撮りたくなるのは田舎者の性でしょうか。

SS1/1000 F5.6 ISO640 JPEG
窓に反射した夏らしい爽やかな空と、陽が傾き始めた斜めからの光。そしてそこを歩く爽やかなふたり。
いいなぁ、夏だなぁ〜。
死ぬほど蒸し暑い日だったけどそれを感じさせない爽やかさ。

SS1/800 F5.6 ISO1000 JPEG
先ほどまでの写真は全ていい光が差し込んでいた時間帯だったんですけどこの場所は日陰でした。
このような場所では当然パッとしない写真になるので『リアラエース』だったらなんでもカッコよくなるわけではないです。
で、この場面でSS1/800にしてISO1000まで上げてしまった私が悪いんですけど、ISO1000まで上げるとフルサイズ機と比較して少しノイジー。
やはりセンサーサイズによって得意不得意はあると感じました。

SS1/800 F5.6 ISO160 JPEG
一旦駅の方まで歩いて行って再び出島ワーフに戻ってきました。
陽が沈む最高の時間帯です。この時間帯はもうどんなカメラで撮ろうがドラマチック。船を撮ればそりゃそうだろって感じです。

SS1/1250 F5.6 ISO125 JPEG
夕日をバックに船が走ってりゃあね。そうなるよね。

SS1/500 F5.6 ISO320 RAW現像
最後だげRAW現像。
露出を下げて空の色を出し、風景はシルエットにしました。こういった輝度差が激しい時にはRAWで撮っておいた方がやりやすいです。
どっちにしろ私は『RAWでもJPEGでも撮っとく派』なんですけどね。
以上ここまでFUJIFILM X-T5で撮った写真でした。
次はSONY α7rⅤで撮った写真です。長すぎるなこの記事。大丈夫か?
SONY α7rⅤで撮った夏スナップ
ここからはSONY α7rⅤで撮った2025年、長崎の夏街スナップです。
一応使ったタイミングなんですけど最初にX-T5で撮り歩いてその後α7rⅤで撮り、再びX-T5に持ち替えたという流れでした。
で、これは私の失敗なんですけどα7rⅤを使ったタイミングは光の条件が非常に良くなかったんですよね。
α7r5には不利な条件だったんですけど、そんな中でなんか面白いものないかなぁ〜と探しながら撮り歩きました。
長いな・・・。ここまで見てくれる人いるかな・・・。

SS1/500 F6.3 ISO125 RAW現像
緑成分多い場所だな〜と思っていたら、鮮やかでオシャレなグリーンの服を着た方が歩いてきてくれたので撮った写真です。
こんなオシャレな服を着こなせる人生を生きてみたかったなぁ・・・・。
鮮やかな緑を強調したかったのでRAW現像でカラープロファイルを『VV』にしました。

SS1/1000 F6.3 ISO500 RAW現像

SS1/800 F6.3 ISO640 RAW現像
やっぱりオシャレな方がいると絵になるなぁ。
街を歩いていると年齢に関係なくファッションを楽しんでいる方は多いなと感じました。
自分なりになんかこう、楽しんで行けたらいいですよね。

SS1/800 F6.3 ISO100 RAW現像
「おっ!?猫が3匹並んどるやん!!」と興奮して撮った写真です。
今思うともしかしたら近くに営業所があって、この場所では珍しくないのかもしれないですね。

SS1/800 F6.3 ISO200 RAW現像
外国人の方はスタイルがいいので絵になりますね。ビビットな色の服を着た方に光が当たっていて印象的だったので撮りました。

SS1/8000 F6.3 ISO125 JPEG
夕日が沈む前の空がキレイだったので空の色を出すために露出を思いっきり下げて撮りました。
道路の色と奥の方まで続く感じ、そこに並ぶ車に光が反射する感じが気に入っています。

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG
この写真なんですけど、
「なんやそれ!?どこがええねん?」
って言われそうですが、私はかなり気に入っていて、光がビルの角だけにキレイに当たっていたんですよ。
で、この外壁の緑がキレイに映えて、空の色とのコントラストがとても好みです。
ブログに載せている画像は解像度が落ちているんですけど、元データで見ると6100万画素の高画素を活かして壁の質感が緻密に描写されてて、う〜んいいんですよ。
「高画素どこにつこてんねん!!」って話かもしれませんね・・・。

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG
これは駅前の歩道橋から見えるビルを撮った写真です。夕日が当たって良い色に染まっていたので撮りました。手前は工事中のようで墜落防止の柵が組んであります。
ある意味今しか撮れない記録写真かも?

SS1/640 F6.3 ISO1000 JPEG

SS1/640 F6.3 ISO400 RAW現像
出島ワーフに人が少なかった理由はおそらくこれですね。
駅前の広場にたくさんの出店が出ていて、たくさんの方が食事を楽しまれていました。
なるほどね、8月末の夏の終わり、お祭り的な雰囲気のなかで今しか食べることのできない美味しそうなものがたくさん並んでたらここで食べたいよね。
夏らしくていい光景でした。
以上がα7rⅤで撮った夏の街スナップでした。
・・・長すぎましたね。ここまで見てくれた方いるのかな?
もし見てくれた方がいたとしたら、ありがとうございます!
2025年夏の街スナップに使った機材について【SONY、α7rⅤとFUJIFILM、X-T5】
ここからは今回使ったα7rⅤとX-T5について感じたことを書いてみます。
FUJIFILM X-T5
今回街スナップで初めてX-T5を使ったのですが、とても良いですね!

色々と良いところはあるのですがまず何が良いってメカシャッターの音がとても静か。
しばらくFUJIFILMのカメラから離れてたけど前からこんなに静かだったっけ?最初シャッターを切ったときは電子シャッターになってるのかなと思うくらい、SONY機のメカシャッターと比べ静かです。
静かだけど品があって私は好きですね。
もちろんシャッターを切った時の感覚については人それぞれなので好き嫌いはあると思うのですが、スナップ撮影については静かな方が圧倒的に使いやすいと個人的には思っています。
もちろん変な写真は撮るつもりは全くないですけど、街中でシャッター音が「バシャッ!!」って大きく響くとみんな気持ちのいいもんではないと思うんですよね。
そんな中で静かだけど自分にはちゃんとシャッターを切った感覚があるX-T5のメカシャッターは絶妙だと思いました。
私がもし都会で暮らしてて街スナップがメインだったらこれだけでX-T5を選ぶ理由になると思います。

画質についてですが過去のX-T一桁機から約4000万画素に高画素化した事を非常に心配していましたが、私の場合暗いところでスナップしないので影響はほとんどないですね。
ただフルサイズ機と比較したらISO感度次第で高感度ノイズがでたりディテールが潰れやすかったりするので、その辺りは使い手がカメラの設定に気をつける必要はあると思いました。
そして色についてですがやはりフィルムシミュレーションの『リアラエース』が好きですね。
私の場合、街スナップについてはほとんどJPEGで撮った色で満足だし、そこから微調整で十分だと感じています。
最後に、やっぱりFUJIFILMのカメラはカッコいいですね。
SONY α7rⅤ

今回街スナップに持って行ったSONY機はα7rⅤです。
このブログをご存知の方であればもしかしたら知ってるかもしれないし、過去の投稿を見ていただければ分かる事なんですけど、私、『α7c2』も持っているんですよ。生意気ですけどね。
カメラに詳しい方なら「スナップならα7c2でしょ?」と、思うかもしれません。小さくて可愛くて軽いから。
ですが今回私が街スナップに持ち出したのは『α7rⅤ』。
なぜかというと、α7c2のメカシャッターの音がデカすぎるから。大きい音は気持ちいいんですけどね。でもね、ちょっと大きすぎる。
α7c2は大好きなカメラでかなり使ってるんですけど、そこは数少ない残念ポイントなんですよね〜。SONY機の場合電子シャッターはローリングシャッター歪みが気になるし。
そこでメカシャッター音が比較的マイルドなα7rⅤを持って行きました。
実は一時期α7c2があまりに好きすぎてα7rⅤを手放そうかなと考えた時期もあったのですが、最近めちゃくちゃα7rⅤで写真を撮っていて、やっぱりこれは手放せないなと思っています。
他社ユーザーの方に怒られるかもしれませんがα7rⅤにはいいところがたくさんあって、ボタンがたくさんあってとても使い勝手がいいし、私が使ってきたカメラの中ではファインダーと背面液晶は圧倒的にキレイです。よく考えて作られたカメラだと思います。最近中古品についてはだいぶ値段がこなれてきたし。
画質については6100万画素なのでトリミングし放題で明るい場所についてはメリットしかないですよ。
実はX-T5はα7rⅤより画素ピッチは狭いんですよ。高感度耐性についてはα7rⅤの方が有利だと感じています。
ただ今回の場合街スナップですので、そのジャンルに限定すると私の場合X-T5を選ぶと思います。理由はX-T5で述べたとおりです。
ただ別のジャンルになるとまた別の話になって、個人的な評価はガラリと変わります。
そこがカメラの面白いところでもあり、もどかしいところでもあります。
これ一台で全て完璧!ってものはなくてメリットデメリットあるんですよね〜。
そこについてはまた近いうちに記事を投稿します。
モタモタしてると今年終わっちゃうからね!


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