「フルサイズとAPS-C、どっちがいいの?」「SONYとフジ、どっちが幸せになれる?」 そんな悩みの答えを探して、高画素機2台(α7R VとX-T5)を抱えて夏の長崎を歩き回ってきました。
結論から言うと、日中の画質なら「どっちでもいい」。でも、街スナップというジャンルに限定するなら、私は迷わず小型でおしゃれで、そして何より静かなX-T5を手に取ります。
なぜフルサイズのα7R Vではなく、APS-CのX-T5なのか? 忖度なしの「自腹2台持ち」で出した私なりの答えをお話しします。
前半はその時撮った写真のゆる〜い解説やカメラ設定、現像方法などを載せ、後半ではそれぞれのカメラについて感じたことなどを書いています。
※現像方法についてはJPEGのものとRAWから現像したものがあります。JPEGについては撮ってだしのものもあれば露出やハイライト、シャドウ、トリミングや水平出しなどを調整したものもあります。色味が大きく変わるようなことはしておらず整える程度の微調整ですのでキャプションにはまとめて『JPEG』としています。




α7R VとX-T5、日中の撮り比べで見えた「画質の誤差」
まずはα7rⅤとX-T5で同じ場面をJPEGで撮り比べてみたのでその写真をどうぞ。

SS1/500 F6.4 ISO125 JPEG

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG

SS1/8000 F1.4 ISO125 JPEG

SS1/8000 F2.5 ISO250 JPEG

SS1/500 F6.4 ISO125 JPEG

SS1/1000 F6.3 ISO125 JPEG
以上の3枚の写真は同じ日、同じ時間帯にα7rⅤとX-T5で撮った写真です。α7rⅤのカラー設定は『ST』、X-T5は『リアラエース』です。
レンズの焦点距離が違うし色の設定を変えれば雰囲気もガラリと変わるので、
「これで何がわかるんじゃい!」
と言う方もいらっしゃるかと思うのですが、何かの参考になれば嬉しいです。
どちらも日中のスナップでは画質は非常にいいです。なんの文句もありません。
個人的には街スナップの場合、X-T5の『リアラエース』の色味はとても好きです。
FUJIFILM X-T5で撮った夏スナップ

SS1/800 F6.4 ISO125 JPEG
まずはX-T5で撮り歩きました。
ここは『出島ワーフ』という場所で、港に飲食店が並んでいます。田舎者の私にとってはオシャレに見える場所で好きなんですよね。
シンボリックなオレンジの建物を撮りました。
X-T5のリアラエースはちょっとくすんだカッコいい色味なので街スナップに合うと思うのですが、いかがでしょうか?

SS1/ F6.4 ISO125 JPEG
そこにあった金属でできた椅子とテーブル。夏は熱くて冬は冷たそうですね。
金属なのでクールな感じかなと思ったら椅子に男の子と女の子の顔が書いてあります。
周りに置いてある赤い椅子の色味がいいでしょ?

SS1/640 F6.4 ISO200 JPEG
夏といえばやっぱり日傘ですよ。ビアガーデンと日傘で夏であることは伝わるでしょ?
ただこの日は平日とはいえ夕方近くの時間だったのですが驚くほど人が少なかったです。ちょっと心配になるほどでした。
でもね、人が少なかった理由はしばらく後にわかりました。

SS1/640 F6.4 ISO250 JPEG
街に似合うオシャレな方が通ったので撮った一枚。
オシャレな人って年齢にあった服を上手に着こなしていてかっこいいですよね。
私は40半ばのバリバリのおじさんなわけですが貫禄ゼロなまま歳をとってしまったので難しいです。若い方の服は当然似合わないし。
とりあえず街で不信感がでないように清潔感だけは気をつけて服を選ぶようにしています。
でも、カメラを構えている時だけは、少しだけカッコよく見られたいのが本音ですけど(笑)

SS1/640 F5.6 ISO125 JPEG
ここは水辺の森公園。多くの方が思い思いの時を過ごす、地方ではなかなかめずらしい公園です。ここの雰囲気、好きなんですよね。
この日は外国人の方が多かったです。私が住んでる田舎では観光客ではなく働きに日本に来ている外国人の方をよく見るようになりました。もしかしたら皆さんの職場にもいらっしゃるかもしれませんね。
時代と共に見える景色は大きく変わっていきます。
個人的には写真の役割として、その瞬間を残すことができる、記録としての価値って大きいと思うんです。昔の街のスナップ写真とかそれだけで見てて楽しいじゃないですか。
近頃はAIで何でもできるようになってきました。
写真も映像も何がほんとで何がフェイクなのかわからなくなる時代はすぐそこだと感じます。
表現は人それぞれ自由でいいと思いますが、そこに『嘘』だけはないようになったらいいですよね。
100年後に見た人が安心して楽しめるように・・・。

SS1/640 F5.6 ISO250 JPEG
ここで調子に乗って自撮りですよ。写真撮る奴あるある。
でもね、人は時間の流れに乗って歳をとります。例外なく誰でも。
いつだって今が一番若いんだから、恥ずかしがらずに撮っときましょうよ。
・・で、緑がキレイでしょ?

SS1/640 F5.6 ISO160 JPEG
ここに来ると何故か撮っちゃうこの場所。
言葉では言い表せない何かがここにはある・・・。

SS1/800 F5.6 ISO200 JPEG
後ろにあるレンガの建物がカッコよかったので何か通ってくれないかなと待っていたら運よくオシャレなバイクが来てくれました。その時手前にたまたま英語表記のタクシーが!
なかなか異国感がある写真でいいでしょ?そんなことない?
この写真のこだわりとして、あくまで車とバイクは走行中であることを表現するために微妙にブレるよう、SS1/800に設定したところです。バッチリハマりまし・・・・嘘です。
ほんとは止めたかった(涙)。車とかバイクってSS1/800では止まんないのね・・・。
この写真で思ったのは、絞りF5.6でバイクと車の間にある柱と背景の建物は被写界深度に収まってるんですよ。なのでシャッタースピードをもう少し早くしていたら手前の車は分かりませんがバイクにはピントが来てたはずなんですよね。
おそらくフルサイズではF5.6だと若干どこかボケると思うので、この辺りはセンサーサイズが小さいAPS-C機の利点ですね。

SS1/800 F5.6 ISO250 JPEG

SS1/3200 F5.6 ISO200 JPEG

SS1/640 F5.6 ISO125 JPEG
縦写真3連発。縦ににょーんと伸びたものを撮りたくなるのは田舎者の性でしょうか。

SS1/1000 F5.6 ISO640 JPEG
窓に反射した夏らしい爽やかな空と、陽が傾き始めた斜めからの光。そしてそこを歩く爽やかなふたり。
いいなぁ、夏だなぁ〜。
死ぬほど蒸し暑い日だったけどそれを感じさせない爽やかさ。

SS1/800 F5.6 ISO1000 JPEG
先ほどまでの写真は全ていい光が差し込んでいた時間帯だったんですけどこの場所は日陰でした。
このような場所では当然パッとしない写真になるので『リアラエース』だったらなんでもカッコよくなるわけではないです。
で、この場面でSS1/800にしてISO1000まで上げてしまった私が悪いんですけど、ISO1000まで上げるとフルサイズ機と比較して少しノイジー。細かく見るとディテールも怪しくなってきます。
やはりセンサーサイズによって得意不得意はあると感じました。

SS1/800 F5.6 ISO160 JPEG
一旦駅の方まで歩いて行って再び出島ワーフに戻ってきました。
陽が沈む最高の時間帯です。
この時間帯はもうどんなカメラで撮ろうがドラマチック。船を撮ればそりゃそうだろって感じです。

SS1/1250 F5.6 ISO125 JPEG
夕日をバックに船が走ってりゃあね。そうなるよね。

SS1/500 F5.6 ISO320 RAW現像
最後だげRAW現像。
露出を下げて空の色を出し、風景はシルエットにしました。こういった輝度差が激しい時にはRAWで撮っておいた方がやりやすいです。
どっちにしろ私は『RAWでもJPEGでも撮っとく派』なんですけどね。
以上ここまでFUJIFILM X-T5で撮った写真でした。
次はSONY α7rⅤで撮った写真です。長すぎるなこの記事。大丈夫か?


SONY α7rⅤで撮った夏スナップ
ここからはSONY α7rⅤで撮った2025年、長崎の夏街スナップです。
一応使ったタイミングなんですけど最初にX-T5で撮り歩いてその後α7rⅤで撮り、再びX-T5に持ち替えたという流れでした。
で、これは私の失敗なんですけどα7rⅤを使ったタイミングは光の条件があまり良くなかったんですよね。
α7rⅤには不利な条件だったんですけど、そんな中でなんか面白いものないかなぁ〜と探しながら撮り歩きました。

SS1/500 F6.3 ISO125 RAW現像
緑成分多い場所だな〜と思っていたら、鮮やかでオシャレなグリーンの服を着た方が歩いてきてくれたので撮った写真です。
こんなオシャレな服を着こなせる人生を生きてみたかったなぁ・・・・。
鮮やかな緑を強調したかったのでRAW現像でカラープロファイルを『VV』にしました。

SS1/1000 F6.3 ISO500 RAW現像

SS1/800 F6.3 ISO640 RAW現像
やっぱりオシャレな方がいると絵になるなぁ。
街を歩いていると年齢に関係なくファッションを楽しんでいる方が多いなと感じました。
自分なりになんかこう、楽しんで行けたらいいですよね。

SS1/800 F6.3 ISO100 RAW現像
「おっ!?猫が3匹並んどるやん!!」と興奮して撮った写真です。
今思うともしかしたら近くに営業所があって、この場所では珍しくないのかもしれないですね。

SS1/800 F6.3 ISO200 RAW現像
外国人の方はスタイルがいいので絵になりますね。ビビットな色の服を着た方に光が当たっていて印象的だったので撮りました。

SS1/8000 F6.3 ISO125 JPEG
夕日が沈む前の空がキレイだったので空の色を出すために露出を思いっきり下げて撮りました。
道路の色と奥の方まで続く感じ、そこに並ぶ車に光が反射する感じが気に入っています。

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG
この写真なんですけど、
「なんやそれ!?どこがええねん?」
って言われそうですが、私はかなり気に入っていて、光がビルの角だけにキレイに当たっていたんですよ。
で、この外壁の緑がキレイに映えて、空の色とのコントラストがとても好みです。
ブログに載せている画像は解像度が落ちているんですけど、元データで見ると6100万画素の高画素を活かして壁の質感が緻密に描写されてて、う〜ん、いいんですよ。
「高画素どこにつこてんねん!!」って話かもしれませんね・・・。

SS1/640 F6.3 ISO100 JPEG
これは駅前の歩道橋から見えるビルを撮った写真です。夕日が当たって良い色に染まっていたので撮りました。手前は工事中のようで墜落防止の柵が組んであります。
ある意味今しか撮れない記録写真かも?

SS1/640 F6.3 ISO1000 JPEG

SS1/640 F6.3 ISO400 RAW現像
出島ワーフに人が少なかった理由はおそらくこれですね。
駅前の広場にたくさんの出店が出ていて、多くの方が食事を楽しまれていました。
なるほどね、8月末の夏の終わり、お祭り的な雰囲気のなかで今しか食べることのできない美味しそうなものがたくさん並んでたらここで食べたいよね。
夏らしくていい光景でした。
以上がα7rⅤで撮った夏の街スナップでした。
・・・長すぎましたね。ここまで見てくれた方いるのかな?
もし見てくれた方がいたとしたら、ありがとうございます!


街に溶け込むFUJIFILM X-T5。スナップにおける「デザイン性」と「静音性」の心地よさ
今回のスナップ撮影でやっぱりX-T5は街に溶け込むカメラだなと改めて思いました。

色々と良いところはあるのですがまず何が良いってメカシャッターの音がとても静か。
しばらくFUJIFILMのカメラから離れてたけど前からこんなに静かだったっけ?最初シャッターを切ったときは電子シャッターになってるのかなと思うくらい、SONY機のメカシャッターと比べ静かです。
静かだけど品があって私は好きです。
シャッターを切った時の感覚については人それぞれなので好き嫌いはあると思うのですが、スナップ撮影については静かな方が圧倒的に使いやすいと個人的には思っています。
もちろん変な写真を撮るつもりは全くないですけど、街中でシャッター音が「バシャッ!!」って大きく響くとみんな気持ちのいいもんではないと思うんですよね。特にX-T5のシャッター音は『チッ』という控えめなだけど上質な音で、街の喧騒にスッと溶けていくんです
静かだけど自分にはちゃんとシャッターを切った感覚があるX-T5のメカシャッターは絶妙だと思いました。
私がもし都会で暮らしてて街スナップがメインだったらこれだけでX-T5を選ぶ理由になると思います。

画質についてですが過去のX-T一桁機から約4000万画素に高画素化した事を非常に心配していましたが、私の場合暗いところでスナップしないので影響はほとんどないです。
ただフルサイズ機と比較したらISO感度次第で高感度ノイズがでたりディテールが潰れやすかったりするので、その辺りは使い手がカメラの設定に気をつける必要はあると思いました。
そして色についてですがやはりフィルムシミュレーションの『リアラエース』が好きです。
私の場合、街スナップについてはほとんどJPEGで撮った色で満足だし、そこから微調整で十分だと感じています。
最後に、やっぱりFUJIFILMのカメラはカッコいいですね。


大きくて重いけどα7R Vを連れ出したくなる理由。「トリミング耐性」と「高感度耐性」

今回街スナップに持って行ったSONY機はα7rⅤです。
このブログをご存知の方であればもしかしたら知ってるかもしれないし、過去の投稿を見ていただければ分かる事なんですけど、私、『α7c2』も持っているんですよ。生意気ですけどね。
カメラに詳しい方なら「スナップならα7c2でしょ?」と、思うかもしれません。小さくて可愛くて軽いから。
ですが今回私が街スナップに持ち出したのは『α7rⅤ』。
なぜかというと、α7c2のメカシャッターの音がデカすぎるから。大きい音は気持ちいいんですけどね。でもね、街中で使うにはちょっと大きすぎる。
α7c2は大好きなカメラなのでかなり使ってるんですけど、メカシャッターの音は数少ない残念ポイントなんですよね〜。SONY機の場合電子シャッターはローリングシャッター歪みが気になるし。
そこでメカシャッター音が比較的マイルドなα7rⅤを持って行きました。
実は一時期α7c2があまりに好きすぎてα7rⅤを手放そうかなと考えた時期もあったのですが、最近めちゃくちゃα7rⅤで写真を撮っていて、やっぱりこれは手放せないなと思っています。
α7rⅤにはいいところがたくさんあって、ボタンがたくさんあってとても使い勝手がいいし、他社ユーザーの方には怒られるかもしれませんが私が使ってきたカメラの中ではファインダーと背面液晶は圧倒的にキレイです。よく考えて作られたカメラだと思います。最近中古品についてはだいぶ値段がこなれてきたし。
画質については6100万画素なのでトリミングし放題で明るい場所についてはメリットしかないですよ。
実はX-T5はα7rⅤより画素ピッチは狭いんですよ。高感度耐性についてはα7rⅤの方が有利だと感じています。
まとめ:スペックで選ぶか、感性で選ぶか
2台を同時に使い倒して分かったのは、現代のカメラにおいて「センサーサイズの差」を日中の画質で語るのは野暮だということです。どちらも驚くほど綺麗に写ります。
でも、スナップは「撮るまでのプロセス」が大事だと私は思います。
- おしゃれな外観で気分を上げ、
- 小型軽量で足取りを軽くし、
- 静かなシャッター音で街の空気を壊さない。
この三拍子が揃ったX-T5は、まさに「スナップの正解」の一つだと個人的には考えています。もしあなたが「カメラと一緒に歩く楽しさ」を最優先するなら、私は自信を持ってFUJIFILM X-T5をおすすめします。
もちろん、まずは撮ることだけに専念して後からトリミングするのも楽しいから、α7R Vも捨てがたいんですけどね(笑)。





コメント