先日久しぶりに使った「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」。
10年前に発売されたレンズですが描写の素晴らしさに改めて驚きました。
今回は「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」について、長年愛用してきて個人的に思ったことを書いてみたいと思います。
外観
まずはサラッと外観を。
FUJIFILMのレンズらしい艶のある黒い鏡筒が個人的に好み。無骨な感じがかっこいいですね。
縮めた状態ではコンパクトですが、望遠ズームレンズですので伸ばすと当然大きくなります。
似たような焦点距離のレンズ、SONY「FE70-200mm F2.8 GM2」と比較してみると・・・。
こんな感じ。流石に「XF55-200mm」の方が小さいですね。
しかし「FE70-200mm F2.8 GM2」はフルサイズ用レンズで、「XF55-200mm」はAPS-C用のレンズなので、レンズが小型化している現在としてはちょっと大きいと感じる人もいるかも?
私は「望遠ズームだからこんなもんでしょ」と思っています。
「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」のイマイチなところ
まずは個人的に思う「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」のイマイチなところ。
・・・正直言ってそんなに無いですけど。
レンズフード取り外しの時引っ掛かる
個体差があるかもしれませんが、レンズフードを取り外しする際、引っかかる感じがして気持ち良くないです。
私のレンズは購入してからずいぶん経過しているので、程よく削れてきたのか大分マシにはなってきたものの、初期の頃は「このまま回すと壊れるんじゃないか?」というくらい固く、はめにくかったです。
手がかじかむような寒い季節の屋外では尚更そう感じました。
X-T3との組み合わせではAF性能はイマイチ
あくまでも私が所有しているカメラボディ『X-T3』との組み合わせの話になりますが、AF性能はイマイチです。
AF性能はカメラ本体の性能によって大きく評価が変わるので、最新機種である「X-T5」に装着すれば十分早い可能性があります。
ただ、イマイチと言っても子供の運動会の徒競走程度であれば、瞳にガチピンは撮れないと思いますがそれなりの写真はぼちぼち撮れて、鳶などの猛禽類が近くをゆっくり飛ぶような場合はわりと追従してくれます。
ピント精度は高いので、風景写真など動かない物を撮影する場合には特に問題ないと思います。
「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」の良いところ
ここからは長年「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」を愛用してきて感じた良いところ、です。
価格が安い
10年前に発売されたレンズなのでずいぶん価格は控えめ。新品価格で69000円前後。
中古では良品が5万円台で買えるみたいです。安いですね。(十分高いんですけどね)
性能に対して価格が安い、コスパに優れたレンズだと思います。
画質がいい
先日久し振りに使ってみたら思っていたより良かったので、今まで撮った写真を振り返ってみたのですが、ほんとに画質がいいです。
よく解像してるし色乗りも良いと思っています。
身の丈に合わない「FE70-200mm f2.8 GM2」という30万円を超えるようなレンズも使わせてもらってるいるんですけど、画質だけで見ればそこに約25万円分の差があるのか?と言われると「う〜ん・・。」と考え込んでしまいます。(当然画質以外にも性能差はあります)
もちろん「FE70-200mm f2.8 GM2」の画質はものすごく良くて、こちらの方が上なのは間違い無いのですが、風景写真などが主な被写体で動き物を撮らない方、ピント面を拡大してしつこくチェックなどしないという方は「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」でも十分納得できるのではないかと思います。
レンズの質感が高い
人によって好みは違いますが金属感を感じる艶のある黒い鏡筒はかっこいいです。
ピントリングのねっとりとした回し心地も高級感があって気持ちいいし、マウント部分も金属製で安心です。
ただし私の個体では、ズームリングを回すとき100mmを超えたあたりでちょっと重くなる感覚があります。
レンズが明るい
この手のいわゆる「安いレンズ」は各社から当然発売されているわけですが暗いレンズが多いです。
ですが「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」はF値3.5~4.8と比較的明るく作られています。
これにより、「よりボケる」とか「暗いところに強い」など、使う人によって様々なメリットがありますので、キットレンズよりワンランク上の撮影が楽しめるのでは無いでしょうか。
「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」の作例
最後に
以上です。
「XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」は今でも現役で問題なく使うことができる、コスパに優れた素晴らしいレンズだと思っています。
いつ「2型」が出てもおかしくありませんが、おそらく価格も高くなると思うので本レンズを選択するのも全然ありでは無いでしょうか?
ただ、私が購入した当時は選択肢がそれほどなかったXマウントの望遠レンズもずいぶん幅が出てきました。
FUJIFILMのカメラ「X-T5」は3ヶ月待ちなんて話も聞くくらい人気があり、FUJIFILMはもちろんのこと、タムロン、シグマ、その他サードパーティ製のレンズも続々と発売されています。
今後さらに新しいレンズの発売が期待できそうです。(ちゃんと買えるようにカメラもレンズも頑張って作ってね!FUJIFILMさん!)
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