LUMIXにはどんなフルサイズレンズがあるのか?『Sシリーズ 交換レンズ』を調べてみた

2月中旬に発売予定されている『LUMIX S5Ⅱ』。

いよいよ発売日が迫ってきましたね。予約された方は到着を心待ちにされているのではないでしょうか?いいな〜。

私も非常に興味を持っており、前回の記事で私なりに『S5Ⅱ』がどんなカメラなのか調べてみました。

いやーいいカメラ。Panasonicの本気度が伝わってきます。これは凄く売れそうですね!
個人的にデザインもかっこいいし、質感も良さそうだなと思います。

予約状況も絶好調のようです。今から予約しても3ヶ月待ちなんて話も聞きましたけど、すごいですね。

カメラを買うとレンズが欲しくなる

『S5Ⅱ』はカメラ単体でも25万円と性能に対して低価格設定なのですが、どうせ買うなら30万円出して、標準ズームと単焦点レンズがセットになったダブルレンズキットが個人的におすすめ。

これを買ってしまえば、趣味や家族写真で使っていく分には十分でしょう。お子さんがいらっしゃる方は運動会などのイベント用に、望遠ズームレンズを一本追加すればさらに完璧。
かなり高額な出費になりますが、素敵な写真ライフを送っていけると思います。

しかし、購入をきっかけにどっぷりとカメラにハマってしまった方は大変です。
必ず次のレンズが欲しくなり、探し始めます。

四六時中いろんなサイトを見まくり、悩みに悩み、「レンズって高けぇな〜」と思いながら次のレンズを購入するでしょう。そして残念ながらこれで終わりではありません。

より良いレンズを求めて沼の中へ、自ら沈んで行くのです・・・。


基本的にCanonのRFレンズやNikonのZレンズ、SonyのEマウントレンズなど、他社メーカーのレンズを使うことはできません。

私はPanasonicのレンズのことは全く知らなかったので、一体どんなフルサイズ用レンズがあるのか調べてみました。

Lマウントアライアンスにより、豊富なシグマレンズが使える!

Panasonicはライカ、シグマとともに『Lマウントアライアンス』と言われる共同体を組んでいるので、同じマウントを使っています。よってライカやシグマのレンズを使うことができるのです。

特にシグマのレンズはラインナップが豊富で、超広角ズームから超望遠ズーム、そしてあらゆる焦点距離の単焦点レンズまで高品質なものが揃っています。しかも、フルサイズ用レンズとしては低価格に設定されているのが嬉しいところ。

よほど特殊な使い方をしない限り、「S5Ⅱを買ったけど、レンズがなくて撮りたいものが撮れない!」なんてことにはならないでしょう。

ちなみに、シグマはいろんなマウントでレンズを発売しているので、購入の際にはよーく調べて、カメラにあったマウントのレンズを選んでください。「せっかく買ったのに取り付けることが出来ない!」なんて事になったら最悪ですから。

S5Ⅱの場合はLマウントです。

Panasonic『 LUMIX Sシリーズレンズ』は2ライン展開

Panasonicは2008年に世界初のミラーレス一眼カメラを発売していますが、フルサイズセンサーのカメラを発売したのは2019年と比較的最近のことなので、フルサイズ用のレンズの数は14本と少なめ。

LUMIXレンズは2ライン展開。

  • 『S PROレンズ』 一切の妥協を許さず描写にこだわり、ライカの厳しい評価基準をクリアしたレンズ
  • 『Sレンズ』 光学性能や機動性、使いやすさを重視したレンズ

この2つのラインで展開しているようです。

Canonで言えばLレンズと無印。SONYで言えばGMレンズとGレンズみたいな感じでしょう。

現段階でのレンズの数は少ないので、せっかくですから今回は全部見てみましょう。

S PROレンズ

現在発売発売されている『S PROレンズ』は5本。

 LUMIX S PRO 16-35mm F4

フィルター径77mm
最大径x長さ85×99.6 mm
重量500g

S PROレンズのF4通し広角ズームレンズ。広角では唯一のS PROレンズです。

フィルター径77mm、重量500gと広角ズームF4通しのレンズとしては他社と比較しても標準的。
F2.8通しの広角ズームレンズはまだ発売されていないようです。

S PROレンズということで画質はかなり良いんでしょうけど、このスペックとしては価格は結構高いですね・・。

 LUMIX S PRO 24-70mm F2.8

フィルター径82mm
最大径x長さ90.9×140 mm
重量935g

各社力を入れて開発している、人気のF2.8通しの大三元標準レンズ。
『LUMIX S PRO 24-70mm F2.8』は、描写が非常に素晴らしいという評価が多かったです。

他社メーカーの同スペックのレンズと比較すると、少し大きくて重いですが、このクラスのレンズが必要な方にとっては許容範囲ではないでしょうか。

非常に高価なレンズですが、一度は使ってみたいレンズですね。

 LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.

フィルター径82mm
最大径x長さ94.4×208.6 mm
重量1570g

こちらも各メーカーが力を入れて開発している、人気のF2.8通し大三元望遠レンズ。描写については当然ながら評価は高いです。

他社の同スペックのレンズと比較した場合、このレンズの最大の強みは「手振れ補正」ではないでしょうか。ボディと連動させることによって7段の手振れ補正効果を発揮します。
望遠レンズでありながら「ファインダーを覗いた時にピタッと止まる!」との評価も見られました。

手振れ補正は、同じ段数でもメーカーによって効果は大きく変わるので基準がよくわからなかったりするのですが、Panasonicの手振れ補正は非常に優秀なので、SONYのカメラを使っている私にとっては羨ましい部分です。

私が個人的に思うこのレンズの弱点は、寄れず、大きく重い、といったところです。
特に重さは、Canon、SONYの同スペックレンズと比較した場合500gの大きな差があり、かなり重いです。

個人差はありますが、動きながら撮影する場合は大きな差が出そうですね。

LUMIX S PRO 70-200mm F4 O.I.S.

フィルター径77mm
最大径x長さ84.4×179 mm
重量985g

こちらのレンズはF4通しの所謂、小三元望遠レンズ。LUMIXレンズではS PROレンズにカテゴライズされているようです。

先程の「LUMIX S PRO 70-200mm F2.8 O.I.S.」より0.5段低い、6.5段の手振れ補正になっていますが、Panasonicであれば特に問題なく補正されるのではないかと思います。

残念な部分はこのレンズも、大きく重いこと。

LUMIXのS PROレンズは重いのが多いですね・・。その分堅牢性が優れてるのかな?

 LUMIX S PRO 50mm F1.4

フィルター径77mm
最大径x長さ90×130 mm
重量955 g

現時点で、S PROレンズでは唯一の単焦点レンズです。描写は非常に良いようです。そして他社メーカーフルサイズミラーレス機の純正レンズでは50mm、F1.4が発売されていないので、F 1.4の明るさががちょうどいいといった方には嬉しいところ。

このレンズの弱点も大きく重い、寄れないといったところではないでしょうか。

現時点で、他社メーカー純正レンズではF1.4が発売されていないので、F1.2と比較してみたのですが、だいたい同じくらいの重さになっています。

特にSONYの「FE 50mm F1.2 GM」は軽量小型なので、比較してしまうとかなり重く、近日正式発表が噂されている、同スペックの「FE 50mm F1.4 GM」とは尚更重量差は出るでしょう。

「重さなんて関係ない。描写が良ければそれでいい」といった方には、どうでもいいことなのかもしれませんけど・・。私はできれば軽いほうがいいな。特に単焦点レンズは。

Sレンズ

現時点で発売されている『Sレンズ』は9本。

  LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO

フィルター径77mm
最大径x長さ84×89.8 mm
重量345g

2023年3月に発売が予定されているレンズです。

最新のレンズらしく、軽く、寄れる。描写も良さそうで価格も抑えめ。超広角レンズなのにフィルターが装着できるところも嬉しい。このレンズいいですね。

 LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6

フィルター径67mm
最大径x長さ77.4×87.2 mm
重量350g

他社ではあまりみない焦点距離をカバーしてくれる標準レンズ。

20mmの広角から使えるのはうれしいですね。軽く小型、しかも防塵防滴。

いいですね、Sレンズ。

このレンズは、S5Ⅱを購入する場合ダブルレンズキットになっているので、とてもお買い得。もし私が買うなら迷わずそちらを選びます。

 LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

フィルター径77mm
最大径x長さ84×118 mm
重量680g

先程の『LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6』も標準レンズとしてとても使いやすそうでしたが、こちらのレンズも素晴らしく、とても魅力的。

私は、同じ焦点距離のSONYの『FE24-105mm F4 G』を使っていますが、とても使いやすくお気に入りのレンズです。

『FE 24-105mm F4 G』を使っている私にとって『LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.』は、同じくらいの大きさ、重さでありながら、かなり寄れるし、描写に関しても素晴らしく優秀というレビューがあったので、とても魅力的に見えます。

登山などの場合、この1本があれば十分かもしれませんね。

 LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.

フィルター径77mm
最大径x長さ84×148 mm
重量790g

『LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6』とこのレンズの2本で、かなりの焦点距離をカバーすることができます。趣味で風景写真などを楽しんでいる私のような者にとっては十分です。

しかもこのレンズ、望遠300mmで撮影倍率0.5倍と、かなり寄れます。Panasonicの優れた手振れ補正と組み合わせれば、手持ちでマクロ撮影を楽しむことが出来そうですね。

Sレンズ単焦点 F1.8シリーズ

LUMIXのSレンズにはF1.8の単焦点シリーズが5本発売されています。

このラインナップの特徴は、フィルター径や大きさ、操作性が統一されていることです。

横に並べると、どれがどれだかわからないくらい同じ外観。フィルター類の使い回しができるので助かりますね。

どのレンズも高い描写力を持っていて、さらに防塵防滴、軽量なのがいいですね。

 LUMIX S 18mm F1.8

フィルター径67mm
最大径x長さ73.6×82 mm
重量340g

 LUMIX S 24mm F1.8

フィルター径67mm
最大径x長さ73.6×82 mm
重量310g

 LUMIX S 35mm F1.8

フィルター径67mm
最大径x長さ73.6x82mm 
重量295g

 LUMIX S 50mm F1.8

フィルター径67mm
最大径x長さ73.6x82mm 
重量300g

 LUMIX S 85mm F1.8

フィルター径67mm
最大径x長さ73.6x82mm 
重量355g

最後に

以上、私なりにLUMIXのSシリーズレンズを調べてみました。

LUMIXは、フルサイズ市場に参入したのが2019年なので、レンズの数はまだ14本と少なめですが、基本的なレンズは一通り揃っている印象です。

個人的に思ったのは、S PROレンズは素晴らしいのは分かるのですが、大ききて重く使いにくそうだと感じたのに対し、Sレンズは軽く小型で寄れるレンズが多く、使いやすそうだなと魅力を感じました。
LUMIXの画質は以前から定評があるので、描写に関しても心配なさそうです。

これから発売される『S5Ⅱ』が好調であれば、今後さらに拡充が行われるでしょうし、魅力的なレンズの開発が期待できそうですね。

















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