初めての夜景撮影に挑戦。RAW現像と夜景撮影に必要なアイテム。

以前からやってみたかった『夜景撮影』に行ってみました。

九州で人気の夜景撮影スポットといえば「長崎県 稲佐山」が有名ですが、今回訪れた撮影地は同じ長崎県でも佐世保市にある「弓張岳展望台」です。

弓張岳展望台

2018年に弓張岳展望台から撮った写真

佐世保市の駅や港などの市街地を一望できる人気の観光スポット。
夜景だけでなく日中は九十九島の島々も見渡すことができます。

市街地からのアクセスもよく広い駐車場もあるので、家族連れでの観光やデートスポットとしてもオススメです。

私が訪れた日もたくさんの観光客やカップルが夜景を楽しまれていました。撮影をされている方も何人かいましたよ。

ベストポジション付近には人が多く、撮影に夢中になると迷惑になりそうだったので少し外れたところでゆったりと撮影することにしました。

人が少ないところに移動。暗いけどよく整備されています。



まずは明るい単焦点レンズ「FE 35mm F1.4 GM」を使って手持ち撮影。
残念ながらこの日はすご〜く霞んでいて白くぼんやりとした景色です。

FE 35mm F1.4 GM』  F1.4 SS1/100 ISO10000

もう少しシャッタースピードは遅くしてもよかったかもしれませんね・・。F 1.4という明るさでもIS010000まで上がってしまいノイズが目立ちます。手前に木があるので焦点距離35mmでは広すぎる感じです。

三脚を設置し、レンズを「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」に付け替えて撮影。

93mm FE 70-200mm F2.8 GM OSS II  F8 SS13 ISO100

焦点距離93mm。メインスポットからは標準ズームで十分だと思いますが少し離れたここからは望遠レンズの方が良さそう。

色々な焦点距離で撮ってみます。

200mm F4 SS6 ISO100
144mm F11 SS30  ISO100

三脚を使いISO100に設定したことでノイズはほとんど気にならないようになりました。ディテールも綺麗に出ています。シャッタースピードを遅くしたことで走行中の車のライトの軌道が線になっています。

白く霞んでいたので少しクリアさにはかけますが・・・。


弓張岳展望台からは米軍基地の夜景も見ることができます。

142mm F8 SS13 ISO100

弓張岳展望台からの眺めはとても綺麗ですし、カメラと三脚を持っていけば誰もがこのような写真を撮ることができます。

観光の際には一度訪れてみてはいかがでしょうか?

夜景写真はどこまでRAW現像していいの?

今までの写真は全部オートホワイトバランスでのJPEG撮って出しです。実際にこの場所から見た色味に近い色が出てると思うので弓張岳展望台に訪れるとこのような夜景が広がっています。

ただ、ネットでよく見る夜景写真と比べると、なんとなく地味ですよね。

決して弓張岳展望台からの景色にケチをつけているわけではありません。弓張岳展望台からの夜景はとても綺麗なんです。この日は白く霞んでいたので条件の良い日はもっと綺麗なはず。

私達は普段からインパクトのある写真をスマホなどで目にすることが多いので、普通の写真では物足りなくなっているところがあります。いわゆる「バズる写真」って結構盛ってあるものが多いですよね?ものすごく綺麗な写真を見てその場所に行ってみたら、全然そんな風に見えないなんてこともよくある話。

私はJPEG至上主義では全然ないしRAW現像も楽しんでいますが、バズらせるために盛りに盛った写真を見ると「う〜ん・・。」と少し考えてしまいます。
でもバズるということは世間はそんな写真を求めているってことだし、私もついやりすぎる事があって、自分で現像した写真を後から見た時に「うわっ!?何これっ?」ってなることがあるんですけどね。


そんな私も、夜景写真ならどこまで盛っても良いのではないか?と感じるからあら不思議!今回はこの写真をガンガンに盛ってみましょう!

使うデータはJPEGではなくRAWのデータです。現像はLightroom classicを使っています。

うまくないので雑に行きます!あるプロの方が動画の中でサラッと話されていた現像方法を参考にしています。

とりあえずこんな感じに調整すると・・

こんな感じになりました。かなり華やかになりましたね!

次にトーンカーブを持ち上げて少し霞を取ってみます。

もう十分綺麗になったような気がしますが、今回はまだまだここから大きく遊んでみます。

色温度を3300に設定し色味を変えます。

色温度を調整したことで青が強くなり雰囲気が大きく変わりましたね。

なんとなくサイバーシティ感が出てきたように感じます!

最後は派手にいきましょう!色相を大胆に(雑に)いじって大きく色味を調整します。そして最後にノイズ除去をかけてやると・・・。

100という数字が3つあるのが大胆で良いですね。0か100か。ここまで雑に現像すると気持ちよくなってきます。

いや〜すごい変わった!映画やゲームに出てくる架空の街のようです。

当然ですが実際に見た佐世保の夜景はこんな色味ではないので、もし私が

「佐世保の街が異世界すぎた」

とかなんとか言って投稿し、現実にこのような景色が広がっていたかのような言葉を添えたらそれはもはや詐欺でしょう。佐世保の街は綺麗だけど異世界感はないので。でもここまでやったらみんな気づくか。

変にめんどくさいこと考えないで、
「佐世保の夜景が素敵だった。すごく綺麗な場所なんでみんな行ってみて!」
くらいがちょうど良いのかもしれませんね。


やってみて思ったのは、ここまで自由に現像して遊ぶのは正直言ってかなり楽しい!ということです。

記録写真としての価値は無くなるかもしれませんが、どんな表現をするかは自由ですからね。そこに嘘がなければ良いのかもしれません。

もはや元の画像では満足できなくなり癖になりそうで怖いです・・・。

皆さんはどのように現像して写真を楽しんでいますか?

初めての夜景撮影のために準備するもの

初めての夜景写真でもこれだけ準備すればとりあえず大丈夫!私でも撮れました。

一眼カメラ

最近のスマートフォンの進化は凄まじいものがあり、街中での夜景なんかは結構綺麗に撮れますよね。スマホで見る分には十分だったりするので本当にすごいなと思います。

しかし、PCなどの大きな画面で見るとどうしても画質の粗さが目立ってしまいます。この辺りは大きな画像センサーを搭載した一眼カメラの方が有利で、今回のように遠いところから街全体の夜景を撮影するような状況では画質の差がより大きくなります。

一眼カメラにも色々な機種があり、暗所では大きいセンサーを搭載したカメラが有利ですが、どの一眼カメラでも撮影を楽しむことはできるので、まずは持っている一眼カメラでいいのではないでしょうか。

レンズ

日中の撮影と同じで光学性能が高いレンズの方が綺麗な写真を撮ることができます。

しかし風景写真のようにF値を絞って撮ることもあるし、初めての場所では圧倒的にズームレンズの方が使い勝手がいいので、まずはダブルズームキットの標準ズームレンズや望遠ズームレンズでいいと思います。

三脚

暗い場所での撮影では少ない光を取り込むためにシャッタースピードを遅くする必要があります。ブレのない綺麗な夜景写真を撮りたい場合、三脚は必須のアイテムです。

丈夫で軽くしっかりとした造りの三脚がいいは当然なのですが、そういった三脚はお値段も高価。

まずは安価なアルミ製の三脚をお試しで使ってみてもいいと思います。



私は高価な三脚を持っておらず、昔買った安価なアルミ製三脚を使いました。

今回は風もなく足場も整備されていたので特に問題ありませんでした。ただ、もうちょっといい三脚が欲しいです・・・。

あとこれはとても大事なことなのですが、私のように普段三脚を使い慣れていない方は、必ず自宅など安全な場所で実際に三脚を設置し、カメラを取り付ける練習を繰り返し行うことを強くおすすめします。

私は操作ミスでカメラを落としそうになった事が過去に何度かあります。今思い出してもゾッとします。

三脚を倒したり、カメラを落として壊してしまっては泣くに泣けませんからね〜。

ヘッドライト

暗いところで撮影する事になる夜景撮影では足元が見えにくい場合がありますのでライトがあれば安心です。

複数人で行く場合は懐中電灯でも良いかもしれませんが、三脚やカメラの設置を一人で行う場合は両手が使えるヘッドライトがあると便利です。

怪我したら最悪ですからね。安全第一でいきましょう。

リモートレリーズ

せっかく三脚を使ってもいつも通りにカメラのシャッターを切ってしまうとブレてしまいます。

リモートレリーズはカメラに触れることなくシャッターを切ることができるアイテムです。

ただ必ず必要かどうかは微妙。私はまだ持っていません。セルフタイマーやスマホのアプリを使うことで代用可能だと感じています。



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