SONY α7Ⅳ レビュー 8ヶ月使って感じた良いところ、イマイチなところ(作例あり)

SONY 『α7Ⅳ』を2022年10月に購入し、使用期間はもうすぐ8ヶ月になります。

毎日とはいきませんが、休日はほぼこのカメラで撮影を楽しんで来ました。

α7Ⅳは一体どんなカメラなのか?、自分なりに使ってみた感想を書いてみたいと思います。

先に言います。とっても良いカメラ。思い切って買ってよかった!

はじめに・・

α7Ⅳを購入する前に使用していたカメラは、FUJIFILM『X-T3』と、Canon『EOS RP』です。

今までフルサイズセンサーのフラッグシップ機やハイエンドモデルを使ったことはありません。30万円オーバーのカメラを購入したのは今回が初めて。

主な被写体は風景や野鳥、そして家族の記録写真です。動画はあまり撮りません。

一眼レフ機や一世代以上前のミラーレスカメラを趣味でお使いの方には参考になるかもしれませんが、Sony『α1』やNikon『Z9、Z8』、Canonの最新ミラーレス一眼カメラなどをお使いの上級者の方にはおそらく何の参考にもならないと思いますのでよろしくお願いします。

※なんでこんな言い訳がましいこと書いてるかというと、最新の高価なレンズを使ってみたら今まで「スゲーよく写るレンズだなー!」って思ってたものが急に「あれっ?こんな感じだったっけ・・・。」と思うようになったから。
その人が今までどんなカメラを使っていたのか、そして撮影する被写体によって機材の評価は大きく変わると思います。

α7Ⅳの良いところ

まずはα7Ⅳのいいところ。とても良いカメラなのでたくさんあります。

AF性能が高い

フラッグシップモデルであるα1のAF性能を譲り受けたα7Ⅳ。もちろんα1には及びませんが、かなり近いAF性能を持っているようです。

実際に今まで使っていた「X-T3」「EOS RP」と比較すると数段上のレベルのAF性能を持っていることを実感しています。

AF性能はレンズによっても大きく変わってくるので一概には言えませんが、標準ズームレンズの「FE 24-105 F4 G」や望遠レンズ「FE 70-200 F2.8 GM2」では、動き回る子供やこちらに向かって走ってくる人物に対して100%とは言いませんがほぼピントを外すことはありません。

顔/瞳検出対象は「人物」「動物」「鳥」に対応しており、ポートレートはもちろん猫や犬などのペットや動物園での撮影が非常に楽です。


そして私にとって欠かすことのできない「鳥瞳検出」。この機能があるおかげで今まで経験が無い野鳥撮影を気軽に楽しむことが出来ます。ある程度被写体を大きく写さないと認識でいない場合もありますが、認識さえしてしまえばかなりの精度で撮影することが出来ます。

解像度が高く、扱いやすい3300万画素センサー


α7Ⅳを購入するときの理由として3300万画素は大きなポイントになりました。

30万円以下のフルサイズ一眼カメラでは2500万画素前後のセンサーがほとんど。画素数の差はあまり意味がないと言われることもありますが、今まで使ってきたカメラが2500万画素クラスのものだったので、どうせ買うならより高画素のカメラを使ってみたかった。

実際に撮った画像を見てみると今までよりカリッと解像度の高い写真が撮れます。自宅での現像の際にピント面を拡大して確認すると本当によく解像しているので気持ちがいいです。


APS-Cクロップ機能を使っても1400万画素で撮影できるので、大きく印刷する場合を除けば十分な画素数を残すことができるし、トリミングするときも余裕があります。

もう一つ大きなメリットとして、3300万画素であれば高いスペックのPCなどの特別な環境を整える必要がありません。私は写真を現像するときに、PCは「M1 MacBook Air」、現像ソフト「Lightroom Classic」、記録メディア「HDD」「SDカード」を使っており、特別な環境ではありません。大きなコストをかけずにストレスを感じることなくサクサクと現像できています。

ただし現像方法は人によって違うので、より高度な現像をされる方には当てはまらないかもしれません。
私のような趣味でちまちまと遊ぶレベルでは、特別な環境を必要としない3300万画素は絶妙な画素数だと思います。

クリエイティブルックが楽しい

α7Ⅳにはクリエイティブルックと言われる撮影プリセットがあります。ルックは10種が用意されていて、彩度が高いものや、人物撮影に向いているもの、フィルム風のものなどそれぞれ個性的で、撮影シーンによって使い分けるのも楽しいです。

さらにコントラスト、彩度、明瞭度など8つの項目を細かく調整することもでき、好みの色に近づけることが出来ます。

一昔前は「SONYは色が悪い」と言われることもありましたが、実際にCanon、FUJIFILM、SONYと比較してみて、全くそんなことは思いませんでした。

わかりやすいメニュー

メニューに関しても一昔前のSONY機は「とても使いにくい」、「ユーザーのことを考えていない」と、かなり叩かれている部分でした。

当時のメニューが本当にそうだったのかどうかは使ったことがないので分かりませんが、「α7SⅢ」以降に発売されたSONYの一眼カメラに採用されている新しいメニューはとても分かりやすく、初めてSONY機を使う私でも特に戸惑うことなく使えています。

カスタムボタンが多く操作性が高い

α7Ⅳはカスタマイズ性が高く、複数の機能を登録しボタンひとつで呼び出すことのできるFnボタンに加え、お好みの機能を割り振ることができるカスタムボタンが4個、さらにそれ以外のボタンやダイヤルにも希望する機能を割り当てることが出来ます。

さらにレンズにもカスタムボタンが搭載されているモデルがあり、こちらにもお好みの機能を割り当て可能。

今までこのようなボタンが多いカメラを使ったことがなく、「何だかめんどくさそう・・・」と思っていたのですが、いざ使ってみるとこれがとても快適。もうボタンの少ないカメラには戻れないくらい手に馴染む使いやすいカメラになりました。

ファインダー、背面液晶が綺麗

α7Ⅳの電子ビューファインダーはα7Ⅲの236万ドットから368万ドットに進化。覗いた感じもデジタルチックな不自然さもなくクリアで綺麗です。

α7Ⅲではあまり評判の良くなかった背面液晶も進化しており、十分綺麗。撮った画像を気持ちよく確認することが出来ます。

バッテリーの持ちがいい

α7Ⅳのバッテリーは高容量の「NP -FZ100」

フラッグシップモデルであるα1と同じバッテリーが採用されています。

私の場合普通に撮り歩く分には1本で十分ですが、野鳥撮影で飛んでる鳥を連写で3千枚くらい撮ったときには追加購入している2本目のバッテリーに交換しました。

バッテリーの消費に関しては撮影スタイルによって変わってくるので一概に何枚撮れるとは言えませんが、いずれにしろミドルクラスのカメラとしては十分なバッテリーだと思います。

α7Ⅳのイマイチなところ

とても気に入っているカメラなのですが完璧なカメラという訳ではないので、気になる点はもちろんあります。

ボディ内RAW現像ができない

「X-T3」でも「EOS RP」でもできたのに何故?

α7Ⅳではボディ内RAW現像ができません。これができれば撮影後にいろんなクリエイティブルックに変更して遊ぶことができるのに・・。

クリエイティブルックの出来がいいだけにこの部分に関しては非常に残念です。

手ぶれ補正が弱い

カメラだけでなくレンズも含めての話になりますが、SONYは手ぶれ補正に関して少し弱いような気がします。

以前Canon「EOS RP」に「RF24-105 F4 L」を付けてよく撮影していたのですが、こちらは望遠端105mm、シャッタースピード1/10で撮影しても手ブレすることはほとんど無く、手ぶれ補正はとてもよく効いていました。
一方α7Ⅳに似たようなスペックのレンズ「FE 24-105 F4 G」を付けて同じシャッタースピードで撮影するとよく手ブレします。

他のレンズで撮影するときもシャッタースピードを下げて、ギリギリを攻めようとすると残念な結果になってしまうことがあるので、手振れの心配がないような設定にして撮影するように気をつけています。

センサーにゴミが付きやすい

センサーダストについては発売当時よく話題になっていましたが、実際に使ってみて確かにゴミがよく付く感じがします。

買ってすぐ自宅で注意しながらレンズを装着し撮影に出かけ、データを確認するとゴミがしっかり写っていたときにはガッカリしました。

この時は偶然かもしれませんが、それ以来レンズ交換時にはより注意し、センサーやレンズをブロワーでしっかり吹くようにしています。(それでもゴミが写ってしまうことはありますが・・・)

※ちなみにα7Ⅳに搭載された「電源OFF時にシャッターが閉まる機能」はシャッター幕が壊れる方が嫌なので使っていません。

電子シャッター音がない

シャッター方式を電子シャッターにした場合シャッター音を選ぶことができません。常に無音です。

セコイ考え方ですが、メカシャッターの無駄打ちをしたくなくて電子シャッターを使っているときには、シャッター音のあり、なしを選択できれば良かったなと思います。

ただし次の理由から、音が出せない状況でない限り電子シャッターは使わないようにしています。

電子シャッターのローリングシャッター歪みがひどい

α7Ⅳは電子シャッター使用時のローリングシャッター歪みがものすごく出ます。

これはα1やα9のような積層型CMOSセンサーを搭載している訳ではないので当たり前と言えばそうなのですが、それにしても歪みはなかなかのものです。

分かりにくいですが元データを比較すると、建物や人物の縦の長さが随分違います。

これは一枚だけ撮るつもりが連写モードに設定していたため二枚撮れてしまった写真です。

一枚目を撮った後カメラを下ろし始めたときに二枚目が撮れているので、少し極端な例かもしれませんが建物の長さがずいぶん縮んでいます。

他にも動き回る子供を撮ったときにかなり歪みが出たので、今は音を出してもいい場合はメカシャッターしか使いません

ただし、メカシャッターでも電子シャッターでも連写枚数が変わらなかったり、電子シャッター使用時はシャッター音ありに出来なかったりすることからメーカーとしても「電子シャッターでは歪むから動きものは撮れないし、音が出せないとき以外はメカシャッターを使ってね」ということなんだろうなと思っています。

Canon「R6 mark2」やPanasonic「S5Ⅱ」は積層型センサーでないにも関わらず随分抑えられているらしいので羨ましいところです。

価格が高い

α7Ⅳの価格は約30万円。前モデルのα7Ⅲは発売当時約22万円でした。

差額8万円と随分高価なカメラになってしまいましたね。

カメラの価格上昇は何もSONYに限った話ではなく、CanonもNikonもFUJIFILMも同じで、おまけに各社レンズも随分値上がりしました。

30万円という金額はカメラ上級者の方にとって「そのくらいは当たり前でしょ。むしろスタートラインに立っただけだよ」と言われそうな金額ですが、家族やパートナーに「今度30万のカメラ買おうと思ってんだ。ついでにちょっといいレンズも買いたいから合計60万ね。」と、気軽に話せる方はなかなかいないのではないでしょうか?

アップデートしてくれない

以前「α7Ⅲ」にて大型アップデートを行いユーザーを歓喜させ、「アップデートと言えばSONY」と言われていたのは過去の話。

最近のSONYはすっかりアップデートをしないメーカーになってしまいました。

Canonは「R6」「R5」をアップデートによって大きく進化させたし、Nikonは「Z9」を継続的にアップデート。しかもまだ進化の余地を残しているという噂もあります。

一方SONYは、「α7RⅤ」でAF性能を大きく進化させましたが「AIプロセッシングユニットというチップを1枚追加したことで達成!」と言っています。

こう言われてしまうとそれ以前の機種を使っているユーザーは諦めるしかありません。

α7Ⅳユーザーはまだ仕方ないとしても(ホントはアップデートで大幅進化してほしい・・)、フラッグシップ機である「α1」を100万円近い価格で買っている方もたくさんいるわけで、そのあたりもうちょっとどうにかならんのかなぁ・・というのが正直な気持ちです。

α7Ⅳで撮った作例

最後に

以上、実際に購入し使ってみて感じた、「α7Ⅳの良かったところ、イマイチなところ」でした。

α7Ⅳは一般的な感覚で言えばとても高価なカメラですが、その価値がある非常に素晴らしいカメラだと思っています。購入して全く後悔はしていません。


エントリークラスのカメラからのステップアップとして、予算30万円前後のカメラを検討されている方にとっては非常に良い選択肢になると思っています。

これ以上の性能を持ったカメラもたくさんありますが、金額的に大きく跳ね上がってしまうのが現状です。

購入時は色々と迷いましたが、α7Ⅳを購入して今まで以上に撮影が楽しくなったので、このカメラを選んで良かったです。

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