2025年1月23日にPanasonicから発売された『Technics AZ100』を購入しました。
『Technics AZ100』はPanasonicのフラッグシップワイヤレスイヤホンです。
前作の『AZ80』の評価が非常に高かったこともあり発売前からかなり評判になっていました。

このブログでは普段カメラをメインテーマに記事を書いています。
しかし今回買った 『AZ100』の音質が想像以上に良く、大変気に入ったことと、なんとなくカメラや写真が好きな方は音楽も好きなのでは?と思ったのでイヤホンのことも書いてみようと思いました。
この記事ではまず簡単に『AZ100』の特徴や外観、そしていろんな曲を聴いてみて感じた個人的な感想。さらに手持ちのワイヤレスイヤホンがいくつかありますので聴き比べて受けたそれぞれの印象などを書いてみます。
※私はただの音楽好きで、音の専門家ではありません。この記事は実際に購入した素人による率直な感想にすぎませんので、音の専門家や、インフルエンサーによるレビューが見たい方は今すぐブラウザバックすることをお勧めします。・・でもできれば読んでみて!
『Technics AZ100』

『Technics AZ100』の特徴を簡単に。
- 業界初、「磁性流体ドライバー」をワイヤレスイヤホンに搭載
- アーティストの想いを伝える「生音質」
- 極上の装着感を求めた「コンチャフィット形状」
磁性流体ドライバー
開発者インタビューによると「磁性流体」とは油と磁石の粉を混ぜたようなものらしく、今までは高級な有線イヤホンにしか採用されていませんでした。
この磁性流体を「AZ100」のドライバーに搭載することで振動板が動く際の歪みを大幅に低減し、正確で滑らかなストローク運動を実現。今までにないほどのクリアな音質を実現しています。
生音質
イヤホンに求められる音質は個人によりさまざまで、迫力のある重低音を追求したものやノリの良さを求めたものなどコンセプトによって特徴は異なります。
AZ100が追求したのは作り手であるアーティストの想いを伝えるためのありのままの音。
Technicsではこのような音作りのこだわりを「生音質」と表現しているようです。
コンチャフィット形状
装着感はイヤホンにおける重要な要素でしょう。どんなに音質が良くても耳が痛くなったり外れて落ちるようでは本末転倒です。
AZ100は人間工学に基づいた「コンチャフィット形状」により長時間でも違和感なく快適に使用できるように設計されています。
AZ100到着
私はAZ100のことは全く知らなかったしイヤホンを買う予定もなかったのですが、偶然YouTubeで動画を見てしまったのが最後。猛烈に欲しくなってしまい、人生で初めてイヤホンを発売日前に予約してしまいました。
Panasonicのプロモーションにやられましたね。

というわけで田舎住まいの私の元にも発売日に到着。
本当に便利な世の中になりました。運送業界は様々な問題を抱えているとは思いますが、配達員の皆さんには本当に感謝です。



こちらは付属のイヤーピース。Mサイズは初めから本体に装着されています。

イヤーピースは専用設計です。今まで見たことがない凝った作りとなっています。

充電ケース。上面だけ素材感が違います。あとはプラですね。
フラッグシップモデルなのでもうちょっと質感にこだわっても良いような気がしますが、悪くはないです。

こちらがイヤホン本体。ブラックとシルバーがありますが私はブラックを選びました。
非常にカッコ良いですね。ロゴの部分はレコードのような溝が切ってあり光沢があります。全体的に落ち着いた雰囲気で所有感を満たしてくれます。
コンチャフィット形状は独特で生物感があり、初めて見たときは「さざえ」が思い浮かびました。わかります?壷焼きなんかで食べるあれ。
装着感はとても良いです。私の耳にはバッチリでした。何時間でも付けていられそうです。
Technics『AZ100』は素人が聞いてもわかる音の良さだった

人によると思いますが、高級イヤホンに求められる最も重要な性能は「音質」ではないでしょうか。
当然ながら、音の専門家の方は細かな部分まで聴き分けることができ、良いイヤホン、悪いイヤホンを判断できると思います。
しかし大切なのは果たして素人である自分がいい音だと感じるかどうか、心地よく音楽を楽しめるかどうかです。聴いてみましょう。
- 音源は『Amazon Music Unlimited』
- 音質は『ULTRA HD 』、『HD』
- 音楽デバイスはLDAC対応のAndroidスマホ
- 宇多田ヒカル『人魚』『花束を君に』他
- 椎名林檎 『カーネーション』『神様、仏様』他
- 藤井風 『満ちてゆく』『何なんw』他
- 米津玄師 『海の幽霊』『さよーならまたいつか!』他
- YOASOBI 『アイドル』『Biri Biri』他
- BLANKEY JET CITY 『Dyamite Pussy Cats』『赤いタンバリン』他
- QUEEN 『Bohemian Rhapsody』『We Will Rock You』他
- ジョンレノン 『イマジン』
いずれも音の世界から我々の世界に遊びに来られた偉大なアーティストの方々ですね。
普段から聴いている曲をいろいろと聴いてみました。

聴いてみてまず感じたのは低音の強さ。低音重視のイヤホンを今まで使ったことがない私にとってかなり迫力を感じる低音です。
Technicsのコンセプトが「生音質」なので、上品で大人しめな感じで低音が弱いかもと心配していたのですが意外でした。
しかもキレがあり音の輪郭がはっきりした心地よい低音です。これは嬉しい誤算でした。
低音が強いイヤホンの中には全体的にこもったような製品もありますが、AZ100はそんなことは一切ありません。中音も高音も音の解像度はかなり高いように感じます。
YOASOBIの『アイドル』は低音から高音までたくさんの音が使われている楽曲ですが、それぞれの音を注意深く聴いてみても耳障りな音やもっさりとこもった音はなく、全ての音がとてもクリアに感じます。
椎名林檎さんの『カーネーション』は美しく柔らかいハープの音色と林檎さんの切なくも力強く、壮大さの中に色気までも感じる歌声が印象的な素晴らしい楽曲ですが、息遣いまで感じることができ、まるで目の前で歌っていただいているようです。ハープの音色も弦と指の動きまで感じるほどクリアで心地よさを感じることができます。
BLANKEY JET CITYは浅井健一さんという強烈なカリスマがボーカル&ギターであるにも関わらず、ベース照井利幸さんとドラム中村達也さんも強烈な個性、カリスマ性を持っているため誰も埋もれることがないという奇跡的な3ピースロックバンドです。もう解散してから随分経ちますが私にとっては決して色褪せることのない永遠のカリスマです。
今回聞いた中で唯一、BLANKEY JET CITYの曲を聴くときには、AZ100の低音が強すぎるためにベースの音で中村さんの超絶なドラム捌きが若干埋もれるように感じた曲がありました。
もしかしたら低音を少し抑えるような調整をした方がいいかもなと感じましたが、これはAZ100の音質がクリアであるがゆえ、曲だけでなくギター、ベース、ドラムそれぞれの美しさまでも味わいたい欲求に駆られてしまった結果と言えます。今までのイヤホンではそんなことは考えもしませんでした。
あくまで素人の感想でしかありませんが、今までフラッグシップモデルのイヤホンを使ったことがない私にとっては歴代No.1の音質であることは間違いないです。
手持ちのイヤホンと聴き比べてみた

現在私の手元にあるワイヤレスイヤホンと聴き比べそれぞれの印象を簡単にレビュー。
Technics AZ100

まずは『Technics AZ100』。ここまで書いてきた通り私にとっては文句のつけどころが見つからない、とてもクリアな音質を楽しむことができるイヤホンです。
音質以外の部分でもノイズキャンセリングや外音取り込み機能も自然で優秀。
アプリもわかりやすくて使いやすいです。
人間工学に基づいて設計された「コンチャフィット形状」はフィット感抜群で、痛くなるなどの不具合はなく何時間でも快適に使うことができます。
接続に関しては使用環境によって変わると思いますが、特に気になったことはないです。ただ私は田舎に住んでいますので、都会で生活されている方にはあまりあてにはならないかもしれません。
気になる点として、フラッグシップモデルということもあり価格が高いことでしょうか。
たかがイヤホン、されどイヤホン、でもたかがイヤホン・・・。いい音のためにこれだけの金額をかけるかどうか?
もちろんこれ以上に高価なイヤホンもあります。イヤホンも沼ですからね・・・。上を見たらどこまでもキリがありません。私はAZ100で大満足だし、これ以上はいかないし、いけないし・・。

Amazonで買った2000円くらいのワイヤレスイヤホン

2024年、なんでもいいからとにかく安いワイヤレスイヤホンが欲しくて2000円くらいで買ったイヤホン。
安かろう悪かろうを想像していたのですが、これが大当たりでビックリ!価格を考えると非常にいい製品でした。
当然音質は他のイヤホンに比べて2枚くらいフィルターをかけたような解像感なのですが、音量を上げればそれなりに聞けるし、コストを考えるとこだわらない方であればこれで十分とも言えるような気がします。
さすがにノイズキャンセリングや外音取り込み機能は付いていませんが、バッテリーは優秀で5時間くらいはイヤホン単体で持ちます。
さらに接続の速さは私のイヤホンの中では最速!ケースから取り出し耳に装着した時にはもう音楽が流れていたりします!!中国の技術恐るべし!
2000〜3000円くらいのイヤホンはAmazonで山のように見つけることができますので、一か八かダメ元で安いイヤホンを買ってみるのも楽しいかも?
Jabra Elite 85t

2020年くらいにかなり評価の高かったJabra Elite 85t。
個人の聴覚に合わせてアプリで調整できる面白い機能がついています。
外音取り込みやノイズキャンセリング機能も搭載しておりそれぞれの機能はかなり優秀。
音質については中音、高音がかなり綺麗でAZ100と比較してもそんなに差がないと思います。
ただし独特のイヤーピースが合わなかったのか、私の場合低音がかなり軽くスカスカで、物足りなさを感じました。
イコライザーを調整したらこもったような音になってしまい困ったのですが、イヤーピースをサードパーティのものに交換したところかなり改善しました。
気になる点としてたまに音が途切れることがありますが、購入してから随分使っていることが関係あるのかもしれません。
メルカリなどフリマサイトで安く出品されることもありますので程度がいいものがあればありだと思います。

Victor HA-FX100T

2021年くらいに購入したVictor HA-FX100T。当時1万5千円くらいでした。
ニッパーくんのロゴが可愛いイヤホンです。ノイズキャンセリング機能はありません。
外音取り込み機能はついていますがそれほど性能は高くありません。
耳から少し飛び出すような形状をしており装着感は私の耳にはあまり合いませんでした。
音質に関しては全体的にうまくまとまっていて、AZ100やJabra Elite 85tと聴き比べると薄いフィルターを1枚挟んだような解像感ですが、そもそも価格差がありますし比較しなければ十分な音質です。
私の持っているワイヤレスイヤホンの中では接続スピードが一番遅く、ちょっと待つ感覚があります。ただし一度つながると途切れることはあまりないです。
現在は後継機である HA-FX150Tが発売されており評価も高いようです。

いい音で日常に彩りを

『Technics AZ100』を使い始めて、音楽を聴くのがさらに楽しくなりました。
音質が非常にクリアなので、今まで気づかなかった楽器の音なども注目するようになり、聴き慣れた曲にも新たな発見があります。
つらい通勤時間や罵倒される毎日、明日のことを考えると憂鬱になる就寝前など、いい音に包まれることで日常が少し彩られるような気がしますよ。
あなたも『Technics AZ100』、どうですか?

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