風景をより鮮やかに表現したい。水面やガラスの反射を抑えたい。
そんな写真やカメラを趣味にしている者の欲求を満たしてくれるアイテムが『PLフィルター』
私も登山の際「なんて綺麗な空と山肌!いい写真撮れたぜ!」と、興奮気味に写真を撮り、ウキウキで自宅にてPC確認したときに、「あれ?こんなもんじゃ無かったのに・・・」なんてがっかりすることがよくあったので、色々と調べてPLフィルターを知り、購入しました。
使ってみると確かにPLフィルターの効果はしっかりと実感できます。
しかし勉強不足の私はいくつかの失敗をしてしまいましたので、一体どんな失敗をしたのか。その後どんな対応をしたのかを書いておきます。
四隅が黒くなっちゃった
紅葉のベストシーズン。紅葉の写真を鮮やかに撮りたい。そんな気持ちでPLフィルターを購入し、山行を無事に終え充実感に満たされながら最後の写真を撮った時です。
「・・・あれ?なんか、はじっこ黒くなってない?」
四隅に黒い影ができるいわゆる『ケラれ』です。
原因はフィルターを重ねてつけていた
「やっちゃった・・。レンズフードゆるんでたか・・」
実は今までに何回か、知らないうちにレンズフードが緩み、そのせいで写真に黒い影が写ってしまうミスをしてしまったことがあったので、またそれだろうと思いました。
気をつけてたつもりだったけどなぁ・・。そう思いながら確認するとレンズフードはちゃんとはまってる。
なんでだろうと考えていると、あることを思い出しました。
『PLフィルターはレンズ保護フィルターと重ねてつけてはいけない』
私は横着してこれをやってしまいました。
特に広角側ではケラれてしまいます。私の場合 24mmではケラれてしまい、28mmから大丈夫でしたが、フィルターをつければその分光学的な性能も落ちる可能性もあるので、重ねてつけるのは避けたほうがいいと思います。
四隅が黒くなった写真の対処法
撮った写真によっていろいろな修復方法があると思うんですが私がやったことは至って簡単。
トリミングです。
四隅に黒い影が写ってしまったこの写真ですが
黒くなった四隅が入らないようにトリミングして
こんな感じ。
他にもいろいろなやり方があると思いますが、四隅を捨ててもいい写真ならば簡単だし良いのではないでしょうか。
超広角レンズ使用時はまた難しくて、ホルダータイプのものなどが必要になるのかもしれません。
青空の色が変になっちゃった
空の色を鮮やかにしてくれるPLフィルターですが使い所は意外と難しいと感じています。
偏光ムラになる
広角側で広い景色を写真に収めようとした時です。
青空の色にムラが出てしまいました。
この状態を『偏光ムラ』や『片キキ』といいます。
PLフィルターは太陽光の角度によって効果が変わってしまいます。特に広角側での撮影は注意が必要です。
偏光ムラの対処法
私なりに調べてみました。
・PLフィルター前面部分を回して調節し、効果を弱くする
・偏光ムラが出ていない部分を切り取るような望遠側で撮影をする
・PLフィルターを使わない
・そもそも空の色はムラがあるものだと開き直って気にせず使う
他にもあると思いますが私はこんな感じで対応しようかなと考えています。
実は青空の色だけだったらRAW現像でも割と簡単に対応できたりもします。
PLフィルターは素晴らしいアイテムだが使い方に注意
四隅のケラれは単純に私のミスですのでフィルターの重ねつけをやめることで回避できますが、偏光ムラはかなり難しいですね。
私は青空を広角で撮りたい時などは使わなくなってしまいました・・。
しかし水面やガラスの反射を抑えるためにはPLフィルターが必要です。
上手な方がPLフィルターを使った風景写真はやはり素晴らしいです。
私もいろいろな場面でもっと使ってみて勉強して行こうと思います。
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